米国投資に必要な語学力 Can you speak English ?



米国投資を始めとした海外への投資は、英語が良くわからないからちょっと、と敬遠される方もおられます。実際、ちょっととっつきにくいですよね。


実際に投資に必要とされる英語力はどの程度のものなのでしょうか。今回は米国投資に要求される語学力を考えていきます。


投資に当たって読むべき必須のものは、(1)決算報告書、(2)Wall Street JournalやBarron'sなどの情報誌、(3)投資している各企業が所属する業界の報告談(商品のレビューやサービスのレビュー、人気調査 etc )などを考えます。


※ヘインズ・ブランズの四半期決算報告書 2017 2ndより


特に投資している銘柄の決算報告書は、必ず読む必要があります。私が主力銘柄にしておりますヘインズ・ブランズの報告書を例に見てみます。ざっと目を通して頂くと、殆どがEPS, GAAP, Net salesなどといった株式業界の共通言語であり、それを除くと案外簡単じゃないか?と思えないでしょうか。


分からない言葉は辞書を用いつつ読めば、時間を掛けさえすれば殆どの方には通読可能と思います。


Wall Street JournalやBarron'sも出来れば原文で読むことをお勧めします。Wall Street Journal 日本語版は支払う料金の割には、ほんの一部の記事しか日本語訳されておらず、情報量が格段に落ちます。また日本語版の購読で英語版も読むことが出来ますので既に日本語版を購読されている方にはお勧めです。


また、投資している企業の業種によりますが、例えば小売り業界であれば製品のアマゾン(US)のレビューや、現地のブログなども読んでおく必要があると思います。サービス業であればその現地サービスの品質をレビューなどでチェックしておく必要があるでしょう。


こちらは先程までの読みやすい専門用語では無く日常語になってきます。しかしいずれにしてもリスニングという関門が無く、しかもいくらでも時間をかけて読んで良いのですから克服可能です。


個人的には英語の読み物で一番難しいのは文学・小説といった類です。こちらは比喩や古語の言い回しが多くなってきますので苦手です。また、株式でも金融(商業銀行・投資銀行)などの日本語でも難解なバランスシートの読解は、英語でもやはり苦手です。


余談になりますが、中国株などの新興国株式も私は手を出しません。例えば政治によって大きく企業の進路変更が成される中国株は、決算報告書以外にも人民日報や現地の情報を把握する必要が出てきます。私にはここにかかる中国語までカバーするのは手に余ります。


アマゾンやコカ・コーラは日本でもよく知っているブランドだから大丈夫!と、決算報告書などを読まずに、例えばインターネット上の日本語の情報だけを基に投資するのは非常に危険です。苦手感を持たれている方も、殆どが専門用語で慣れれば平易な決算報告書から始めてみるのをお勧め致します。


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