決算内容は、まずまずでした。
売上高は前年比5%増、純利益は19%増、EPSは前年同期1.2ドル → 今期1.5ドルへの増加でした。
同銘柄は、年初来20.51%という高い株価の上昇を示していましたので、翌10月19日の市場では高値感から売りが先行したものの、最終的には前日比 - 0.2%の水準で引けています。
決算報告書

それでは決算報告書を読んでいきます。上のテーブル内の赤線で囲った部位を順に見ていきますね。
決算の利益の項目ではTotal non-interest revenues (非利息収入)は5%増、Net interest revenues (総利息収入)は26%増となっています。
しかしながら今年度初頭から目立つのは、経費などの増加による利益率の低下です。
Total provisions for losses (貸倒引当金)は53%増、またポイントサービスプログラムにかかるCard Member rewardsは21%増、Card Member services and otherは31%増となっています。
今年度は税率が低減している(34.2 → 25.8%)ため、純利益増は19%増を確保出来ているものの、実は税引き前利益でいうと前年比5%増に過ぎません。
今後の私の戦略
現在、AXPのバリュエーションはPER18.73 PBR3.79と、割安感は既にありません。
株価の上値を試す展開は、個人的にはまだあるように思いますが、これ以上の上げ相場は、群集心理によるモメンタムで価格が左右される面が大きいと思いますので、バリュー投資家である私の範囲外ということになってきます。
一過性の業績低下で株価低迷を来した2016年(私の購入時)からは既に株価の標準回帰は終了しており、またメアリー・バフェットの方法による、同銘柄から得られる最低予測利回りは年2.8%まで低下しています(計算方法の詳細は、アメリカン・エキスプレスの投資判断(2) を参照下さい)。
つまり、株価上昇に伴い、同銘柄のS&P 500指数を上回る利回りが得られる可能性は次第と減じていると私は考えます。
そのため、同銘柄は現在段階的に売却を行っている最中です。そして売却にかかる税金を考慮してもより高い利回りが期待できる銘柄への買い替えを進める予定です。ここに関しては次回の当ブログの四半期決算でお伝えさせて頂きますね。
スポンサーリンク
0 件のコメント :
コメントの投稿・確認
おすすめ記事とスポンサーリンク