12月末日時点のドル建て総資産は292013ドル(3290万円)でした。
2016年初頭からの結果は投資元本が累計232015ドルですので、単純に現金で所有していた場合と比較して、株式による純利益はこの1年間で + 38109ドル(429万円)、記録開始時からの2年間で累計 + 59998ドル(676万円)になります。
また昨年一年で総資産は投資元本の増加を含めて+ 85126ドル(957万円)、本四半期では + 21962ドル(247万円)増加しています。
本年度は昨年に続き、S&P 500指数をアウトパフォームしています。
※縦軸の単位はドル。
上図は私のポートフォリオとS&P 500指数(SPYで代用)を、ポートフォリオ比率の20%をキャッシュ・米国債とし、給与所得と配当で買い増しを続ける、同じ条件で比較したものです。
SPYを購入した場合この1年間の株式によるリターンは14.1%です。そして私の年間リターンが15.0%ですので、S&P 500指数を + 0.9%アウトパフォームしています。
米国株ポートフォリオと取引内容
※私のMoney Forward(家計簿アプリ)より引用。
※現金比率が上2つの図でかなり高くなっていますが、これは株式売却・株式口座移管などに伴う一時的なものです。近日中に株式を購入しなおし、一番下の円グラフのポートフォリオ比率となる予定です。
上図が私の米国株などの資産ポートフォリオになります。
そして本四半期の主な取引は以下です。今回は何か皆様の参考になる点があればと思い、取引価格の詳細・タイミングも記載いたしました(取引単価、及び取引総額です)。
アメリカンエキスプレス
売却:単価92.4($21977)
売却:単価96.2($17485)
売却:単価93.2($19550)
売却:単価98.6($20952)
ヘインズ・ブランズ
購入:単価20.0($7608)
購入:単価19.6($8841)
ホーメル・フーズ
購入:単価30.3($12693)
売却:単価36.8($50015)
エア・キャップ
購入:単価51.7($13370)
フォッシル
購入:単価6.64($20889)
売却:単価8.10($25432)
VFH
購入:単価67.1($19489)
購入:単価67.3($8702)
購入:単価70.1($24760)
本四半期では、(1)ポートフォリオの多く(30%超)を占めていたアメリカンエキスプレスを大半売却、(2)ホーメル・フーズを全額売却、(3)フォッシルを購入後に全額売却、(4)ヘインズブランズ・エアキャップ・VFHの購入を行っています。
米国株 取引内容
アメリカン・エキスプレスは現在の実績PER 19.1倍と、ここ10年間で見てPERではレンジの上限付近にあり、既に長期的な投資妙味には乏しい印象です。従って本四半期では2年弱の保有期間で38%程度のリターンを得て、段階的に株式の大半を売却しました。更に今後も魅力的な個別銘柄が出てきた場合に全て売却とする予定です。
ホーメル・フーズも実績PER 24倍弱と、ここ10年間で見たPERのレンジ上限近くの高値傾向にあり、約半年間の保有で18%程度の利益を得て全株式を売却しました。
フォッシルは12月上旬の購入直後から、株価6.64 → 8.1ドルと3週間で20%の株価上昇が見られ早期に本質価値への標準回帰が得られたため、全株式を売却しました。
いずれの銘柄も印象としては購入時に購入価格がやや高く、価格と本質的価値の乖離が十分に得られなかった印象です。そのため保有中の安全性の面からも、そして利益確定時のリターンの面からも不十分な印象がいなめませんでした。
この個別株の高値傾向は最近更に強くなっており、今後もポートフォリオ構成に影響を及ぼすだろうと思います。
米国株 新規購入予定
また次の四半期ではディスカバリー・コミュニケーションズ (DISCA) の投資を近日中に予定しています。同銘柄はドキュメンタリー番組作成の大手ですが、Netflixを始めとした動画配信サービスの脅威により、2014年の高値から50%強の下落を示している下落銘柄になります。
かつては高嶺の花だった優良銘柄が、FAANG人気のあおりを受けあっという間に投資妙味のあるレベルまで価格が下落してきましたので、今回、資産の15%前後の投資を予定しています。
こちらの詳細は、近々お伝えしますね。
四半期を振り返って
本四半期を振り返っての感想です。
市場はFAANGを中心としたテクノロジーセクターによって、かなりの高値を付けており、金利が上昇してもなおこの水準が続くのであれば、バブルといって差し支えない程度まで既に価格が上昇しているものと考えます。
当ブログは前年に引き続き、本年度もS&P 500指数をアウトパフォームすることが出来ておりますが、この傾向が続くならば2018年度も高値相場を苦手とするバリュー投資家にとって厳しい市況であることは間違いないと思います。
バリュー手法の著明投資家で言いますと、2017年度、ウォーレン・バフェットの株式ポートフォリオは年間リターン5.79%と苦戦し、またデービッド・アインホーンは「バリュー投資が実行可能な戦略かどうかに疑問を抱く」とまで発言しています。そしてアインホーンのグリーンライト・キャピタルの10月までのリターンも通年2.6%と苦戦しています。
またこの高値相場のため、バフェット銘柄・シケモク銘柄といったバリュー銘柄は米国市場からほぼ枯渇したと言える状況になっており、私も次の四半期ではETFが残念ながらかなりの部分を占めそうです。
先日記事でお伝えしましたように金融銘柄はセクター全体として割安感が残され、かつ利益率の改善による長期保有においての上振れ余地も残されている可能性が高いと思います。そのためVFHを始めとしたETFが、他に目ぼしい個別銘柄が見つからない場合に購入対象となるだろうと思います。
またマクロでは米国の内政不安、北朝鮮問題、また中国発のバブル崩壊懸念がいずれも根強く(個人的には中国の中期国債利回りの上昇に注目しています)、20%程度の市場の調節は常に起きうる状況かと思います。そのためバリュー投資の好機が見られれば速やかに買い出動が可能となるように、キャッシュ・国債比率も昨年より1-2ポイント高い保守的な値に留めて(20-21%位)、市況を観察していこうと思います。
当ブログの年次報告にお付き合い頂きありがとう御座います。どうぞ今後とも当ブログをよろしくお願いいたします。
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