2019年9月四半期報告 投資資本4708万円 本四半期の年初来リターンは+5.0%でした!




今回は当ブログの四半期報告です。


2019年9月30日付の、ドル建て投資資本は436640ドル(4707万8496円、借入150万円含)でした(※注1)。


以下は当ブログの長期成績となります。




※ポートフォリオからキャッシュポジションを除し株式部分のみとして計算し直した、S&P 500指数とのドル建て・税引き後・配当込みでの幾何平均リターン比較になります。



キャッシュポジションを除して株式部分のみで見た場合の、当ブログの年初来リターンは +5.0%、SPY +18.2%です。


従って当ブログの株式ポートフォリオの年初来利回りは、S&P 500指数を -13.2%アンダーパフォームしています。



※注1:
以降の記載は全て9月30日付の為替レートでドル建て換算したものです。






株式ポートフォリオと取引内容





上図は私のポートフォリオ構成です。そして本四半期の主要取引は以下となります(取引単価・株式数)。



CAIインターナショナル(CAI)
購入:単価23.50ドル(388株)←FCAから交換
売却:単価24.57ドル(374株)→FCAへ買い戻し(往復取引1回目)
購入:単価23.34ドル(790株)←FCAから交換
売却:単価23.05ドル(600株)→FCAへ買い戻し(往復取引2回目)
購入:単価22.64ドル(202株)
購入:単価21.40ドル(640株)←FCAから交換
購入:単価20.15ドル(233株)
購入:単価19.46ドル(483株)←FCAから交換

フィアット・クライスラー(FCAU)
売却:単価13.94ドル(656株)→CAIへ交換
購入:単価13.72ドル(667株)←CAIから買い戻し(往復取引1回目)
売却:単価13.61ドル(1361株)→CAIへ交換
購入:単価13.04ドル(1057株)←CAIから買い戻し(往復取引2回目)
売却:単価13.05ドル(1057株)→CAIへ交換
売却:単価13.19ドル(712株)→ 〃
購入:単価13.20ドル(797株)←以下の日本株各種から交換

タイガースポリマー
購入:単価576円(400株)
購入:単価554円(300株)
購入:単価512円(400株)
売却:単価565円(700株)→FCAへ交換

モリ工業
購入:単価1785円(100株)
売却:単価1890円(200株)→FCAへ交換

タイセイ
購入:単価301円(7700株)
購入:単価304円(10000株)
売却:単価309円(3800株)→三菱ガス化学へ交換
購入:単価296円(600株)
売却:単価315円(400株)→FCAへ交換

三菱ガス化学
購入:単価1428円(1200株)
購入:単価1416円(600株)
購入:単価1345円(300株)
購入:単価1282円(200株)
購入:単価1254円(200株)
購入:単価1215円(100株)
売却:単価1440円(400株)→FCAへ交換
売却:単価1453円(200株)→ 〃
売却:単価1471円(300株)→ 〃
売却:単価1447円(1700株)→配当受取後売り切り、FCAへ交換

IJTT
購入:単価494円(500株)
購入:単価494円(400株)

東日本旅客鉄道
売却:単価10000円(400株)→三菱ガス化学へ交換

東部ネットワーク
売却:単価993円(1500株)→ 〃

オリックス
売却:単価1665円(300株)→ 〃

パーカーコーポレーション
売却:単価486円(400株)→ 〃

丸東産業
売却:単価2084円(600株)→ 〃



・・・・・



本四半期では、レンジ相場で時間差を持って生じる米国株・日本株、また大型株・小型株の安全域の差を利用した裁定取引を行っています。そして主にCAI ⇔ FCAU、米国株 ⇔ 日本株の交換・往復取引を用いています。


結果、概ね全ての取引で、手数料や税金を考慮の上でも各々株式数の増加を得ています。


しかしながらバリュー株自体の株価下落が負担となり、ポートフォリオの評価額自体は前四半期に比べて下落傾向にあることは、バリュー投資の厳しい現状を反映しているものと思います。




取引に当たって


本四半期では貿易銘柄各種においてここ数年でも最大級のドローダウンが見られ、これにより当ブログの成績も一時-15%程の下落を見、その際年初来リターンがマイナスに転じる等の大きな影響を受けています。


ただ前四半期までにお伝えしました様に、こういった景気循環銘柄は米市場平均の立ち上がりに比べ、過去20年ほどでは価格の立ち上がりが6-12か月ほど遅れる傾向にあります。


また低迷した市場心理が実体経済を一層冷え込ませ、複数回に渡り価格下落の繰り返しを見ることがこれら銘柄の常の様感じておりますので、前四半期に引き続き想定した範囲で各種保有株の業績・株価は推移しているものと思います。


ですがここでバリュー株の平均的な特性として、統計学及び経験上、下落を見た株価が本質価値に比べ割安に置かれている期間は概ね1.5-2年間が殆どかと思います。


厳密な時期が分からぬのは勿論の事ですが、過去と同じ事が繰り返され、また私の本質価値の見立てが正しいのであれば、次四半期ないし来年度のいずれかの時点での成績は、相応の利回りが期待出来る可能性は高まりつつあるものと考えています。



個人資産


以下は私の個人資産になります。









生活資金などを別にしていますので、上図(※注2)ではその点加味すると個人資産は5038万9881円になります。


これは借入150万円(ポートフォリオに掛かるレバレッジ倍率1.03倍)を含み、またその他に資産が200万円ほど有りますので、現在の私の資産は5088万円ほどということになります。



※注2:家計に用いているマネーフォワードでは、各種証券口座等が反映されるのに数日の誤差があるため、現在の資産額とは数日の誤差が生じています。


四半期を振り返って



米国市場の年初のリターン・リバーサルの熱気は冷めやり、現在は天井が強く意識される展開となっています。


市場価格は未だ高値に置かれているものの、景気後退の懸念が真しやかに語られ、相場の先行きに不安や恐れを持って居られる方も多いのではないでしょうか。


株価が上昇したとしても、どうせ何時もの様にトランプが何かを発言すれば元の木阿弥に戻るのでは、或いはこのまま景気後退に陥るのではないか、と。



恐怖と投資と


我々が恐れなければならないただ一つのこと、それは恐怖そのものである。


フランクリン・ルーズベルト


当ブログが本四半期で主に大きく投資したのは、ポートフォリオ中で最も価格下落が強く見られた(=安全域が深まった)、CAIインターナショナル・三菱ガス化学になります。


前者は貿易摩擦のアイコン的な存在としてコンテナが取り上げられ、実際にその影響を大きく受けることからも、正にコンテナリース企業である本社はパニック売りの渦中に置かれやすい事が購入の背景として挙げられます。


後者は貿易摩擦の影響を大きく受ける化学業界にあり、またここ数四半期でサウジアラビア・イラン間において高まる緊張を背景に特に同社のタンカーが攻撃を受けたこと、またサウジアラビアでの現地の契約更新に伴い悪条件を突き付けられたこと等のイベントが、本企業をパニック売りへと導きました。


バリュー投資とはこうした安くなった企業を購入するものですので、今のような景気サイクルの局面にあっては当然に更なる悪材料がその後発覚し、株価は更なる下落を来すことも多々有るかと思います。


当ブログはこれらの銘柄が下落を見る毎に、温存したキャッシュポジションを用いて、ないし借入を用いて、あるいは他の銘柄を売り払って、こうした銘柄を購入し続けています。



・・・・・



私は景気や市場が底を打ったその日に、投資を始めることは想定していません。


少なくとも私自身は市場の底が何処であるか過ぎ去ってみるまでは分からぬものと思っていますし、分からぬものに対して賭けを行うことは出来ません。


またここでの私の望みは、積極的に投資している間に相場が底を打つこと、そしてそれまでも、その時も、その後も買い続けることにあるのですから。



理性、勇気、その持続性


周りが意気消沈して売ろうとしている時に買い、周りが高揚した気分でいる時に売るには最大限の理性と勇気が必要だが、そうすることで最大限の利益が得られる。


ジョン・テンプルトン卿


私は投資家にとり、リターンを生み出す能力と同じ様にリスクをコントロールする能力が重要だと思っています。


ここでは、1. 低いリスクをとってほどほどのリターンを挙げたり、2. ほどほどのリスクをとって高いリターンを出すことがリスク管理であり、これこそが投資家にとってのアルファに当たると思うのです。



・・・・・



私自身は今の景況はバブルとは思っていません。投資するには少々心配は有るものの、逆に投資しないことにも心配を覚える、そういった時期かと感じています。


この中では貿易摩擦の行く末の成否やその継続性など、あらゆる結果が各々一定の確率で起こり得、そしてそれが現実になった後は起こったという事実のみが存在するのだと思います。


割高な米国株、割安な新興国株、或いは日本株など、いずれに賭けるにせよ各々のリスクとリターンが一定存在する事には間違いなく、完全な正解は存在しないのでしょう。


この未来の確率分布図の中において、どの程度のリスクをとってどの程度のリターンを目指すのか、各々が自身の考える道を慎重に進む必要がありますし、この時に試されるのは理性を以て感情に打ち勝つこと、更にその持続性でないかと私は思うのです。





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