インフルエンザワクチンのススメ お買い得なワクチン接種





インフルエンザワクチンは広く接種されています。毎年秋口のこの季節になると接種しに病院に行く人も多いのではないかと思います。


罹患すると高熱が出て、大変につらいのがインフルエンザですので、ワクチンで避けられる、ないし軽症にすむ可能性があるのならば大変に助かるものだと思います。


私は2年前にインフルエンザに罹患し、連日40度の発熱でふらふらになり、医療費の持ち出しでお財布も辛く、妻からはバイキンマン扱いで自宅内隔離というとても悲しい思いをしました。


その際、もう二度とかかりたくないと決意を新たにしましたが、今回は医療経済学の視点から、そんなインフルエンザに対するワクチンの効果、そしてお財布への効果を考えてみましょう。


米国内の25000人の過去の患者を対象に、ワクチン接種例とワクチン非接種例で生じた疾患イベントと医療費を比較した観察研究があります(N Engl J Med 1994; 22: 778-84.)。


結果は歴然でした。


ワクチン接種例では非接種例に比べて、(1)インフルエンザと肺炎による入院率が50%減少し、(2)心不全の入院率が37%減少し、(3)全体で入院費用は47-66%低下した、そして年間一人当たりの医療費削減効果は平均117ドルだった、という結果でした。


本邦でインフルエンザワクチンにかかる費用は、年齢や基礎疾患によっても異なりますが、成人では3000-5000円といったところだと思います。


ワクチンが「スカ」に終わる可能性もあるから、と受けたがらない人もときどき見かけますが、統計学的には医療費削減効果が明らかということが判明しています。


一旦かかると、出席・出勤停止になり、医療費も持ち出しとなり、カラダもつらく、そしてもし人にうつすと、なんだか冷たい目で見られるインフルエンザですのでぜひ本格的なシーズン到来前にワクチン接種をご検討下さい。


なお、以前ワクチン接種で何らかの問題があった方や、アレルギーや各種基礎疾患がある方などの事情がある方はかかりつけの医療機関にご相談されてからご検討頂ければと思います。


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