投資資本の最大化を目指して (4) 格差社会と投資




投資の目標は人それぞれだと思います。ご自身の老後の蓄えを手にすること、事業資金を手にすること、アーリーリタイアなど一人一人目標は異なるでしょう。


今回は私の投資目標を、いつもの投資手法の話からすると番外編ながらお伝えさせて頂きます。自分勝手な話となりますが、お付き合いいただけると嬉しいです。


日本でも格差社会が社会問題となっておりますが、世界的に一日1.9ドル未満で生活する、世界の貧困者の割合は世界の10.7%を占めると報告されています。また世界の20%の上位所得者層が、総収入の70%を得ていることも報告されており、日本の中だけでなく国家間の格差も重大なものです。


毎年200万人の子供が予防可能な肺炎や下痢、感染症などの病で命を失い、更に多くの子供が就学機会や、専門職への就職機会を得られずにいます。


私が医師として診療を行う北海道でも、収入による医療機会の喪失が生まれつつあります。


以前、私の患者で外来に来なくなった方が居られました。50代男性の喘息の方で、過去にも喘息による入院と人工呼吸器使用の重篤な病歴があり、吸入薬を欠かすと命に関わります。


気になって本人に電話しますと「都合があるから」とのことで、どうしても病院に来られようとしません。


脅したりすかしたりなどしまして、何とか外来に来て頂きましたが、理由を聞くと恥ずかしそうに一言、「支払うお金が無い、申し訳ない」とのことでした。


気づかなかった自分の至らなさを反省すると同時に、止むを得ないため私の裁量で支払いはある時の支払いということで薬をお渡ししましたが(その後は欠かさず病院に来られ、支払いは欠かされていません)、最近このような事例が増えています。


ウォーレン・バフェットは、先進国の豊かな人は貧しい人のことを考える義務があると話しています。


私個人は今シリーズでお伝えしたようにあまりお金は使いません。月に1万円も小遣いがあれば余ります。


先進国のわずかなドルや円で、ワクチンや医療機器が途上国では購入出来ます。髄膜炎菌ワクチンで言うと一人300円です。


取らぬタヌキの何とやら…ですが、運用を続け豊かになった折には、過剰な資産は貧しい方に寄付出来ればと思います。自分の子供には最低限の資産を残せば良いと思いますし、子供がそれ以上の資産が欲しい場合は自身で獲得する手段を身に着けるべきだと思います。


とは言え、株式投資の面白さ自体も私には大変重要な要素です。


ゲーテは、「人が旅をするのは到着するためだけでなく、旅が楽しいからだ」と言いました。私も皆さまと共に長いこれからの旅を楽しんで行ければと思います。


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