ホーメルフーズ(HRL)の投資判断 (3) 七面鳥と踊る市場




今回はSPAMシリーズの第3回です。いよいよホーメルフーズの安全域を評価していきます。


私は投資に当たり、メアリー・バフェットの方法を用いて10年後の予測株価を求める手法を取ります。


本銘柄は過去10年のEPS成長率が13.1%でした。現在の成長率が続くとすれば、(EPS成長率)^10を現在のEPS 1.64に乗じ、10年後のEPSは5.64となります。これに過去10年の最低水準PER14.94を掛けると、10年後の予測株価は84.2となります。


算出される最低予測利回りは年10.2%です(配当除く)。同社の過去10年の平均配当率は年1.7%程ですので、現状の価格ですと予測リターンは年12%弱となります。


現在のPERは20倍前後と、2015年の30倍を超えた高水準よりも相当に低下しており、4-5%前後までの金利上昇には耐えられる程度と判断します。


前回お伝えしたように、市場も懸念する同社の七面鳥部門は今後も気がかりですが、全営業利益の16%を占める同部門の利益が例え0になったとしても、そのEPS減を補うのには1年強の成長を待てば良い計算となります。


また、同社は不採算部門を売却し、有益な事業を買収することで事業の採算性を向上させて来ました。もし不採算を持続的に生む部門が生じれば売却すれば良いだけのことでしょう。同社のこれまでの経過と、それを可能にする財務基盤からは、七面鳥部門のデメリットは許容可能と判断しています。


市場は同銘柄の先行きを懸念し2015年高値から29%安の評価を下しています。一方EPSは2013年0.97 → 2014年1.12 → 2015年1.27 → 2016年1.64と買収による分も含めて全体に業績は好調です。


2017年に入ってからの業績低迷は、主に七面鳥の原料価格の変動を主因とした一過性のものであり、ブランド毀損が原因でない株価下落は、私は集中投資の機会と考えます。



しかし、精肉というジャンルはたばこやクレジットカードといった強力な寡占力を持つジャンルと比較すると、確実性に乏しいと考えます。私は本銘柄のポートフォリオ内保有率は10-15%までとし、分散投資を行います。


また、増配銘柄として人気がある本銘柄ですが、私は連続増配年数を投資の基準にはしていません。シーゲル博士の言った増配銘柄は既にその理論が有名になったこと自体で人気が過熱しており、多くの銘柄で実績と乖離した高値を付けていることが多いからです。あくまでも重視するのは、そのファンダメンタルズと価格により、安全域を保つことが出来るかどうかです。シーゲル投資への考察に関しては、「シーゲル投資の問題点 黄金銘柄のその後」もご参照頂ければと思います。


本銘柄のファンダメンタルズの堅牢さが今後も続けば増配は維持されると思いますし、連続増配はあくまでも過去の結果であって、未来を約束するものでは無いと考えます。


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