2018年6月四半期報告 投資資本3822万円 本四半期もS&P500をアウトパフォームしました!




今回は当ブログの四半期報告です。


2018年7月1日付のドル建て投資資本は345259ドル(38220171円)でした(※注)


投資元本が累計262160ドルですので、単純に現金で保有していた場合と比較し株式投資による純利益は、2016年の記録開始から + 83099ドル( + 9199059円)となります。




本年年初からの株式による純利益は + 23101ドル( + 2557280円)、年初来リターン + 7.2%です。


仮に私と同じタイミング・ポートフォリオ比率でSPY(S&P500指数連動ETF)を購入した場合の年初来リターンは + 1.9%です。


従って本年はS&P 500指数を年初来 + 5.3%アウトパフォームしています。


尚、本四半期では元本の増加を含めると投資資本は50181ドル( + 5555037円)増加しています。




※注:本四半期から日本株投資を再開したため、上記は全ての資産をドル建て換算した結果です。




米国株・日本株ポートフォリオと取引内容





上図は私のポートフォリオ構成です。


また本四半期の取引は以下です(取引単価、及び取引総額)。




ディスカバリー・コミュニケーションズ
購入:単価22.4 ($9126)


エアロ・キャップ
売却:単価55.5 ($27117)
※前四半期までの平均購入単価51.6 ($25242)


バンクオブNYメロン
売却:単価55.8 ($10301)
※前四半期までの平均購入単価51.2 ($9494)


エクスプレス・スクリプツ
購入:単価72.2 ($32546)
購入:単価68.9 ($10086)
売却:単価77.1 ($45951)


アメリカン・エキスプレス
購入:単価97.68 ($9106)


デイリー米国金融株ブル3倍ETF(FAS)
購入:単価63.55 ($9300)
購入:単価67.0 ($18041)
売却:単価66.6 ($27351)


新潟放送
購入:単価908円(3359600円)


東部ネットワーク
購入:単価1164円(3026400円)



本四半期では先日の記事でお伝えしましたように、米国バリュー株において購入対象が乏しくなってきた現状から、日本株投資を開始しています。


個別株 取引内容



引き続き本四半期の取引詳細です。


※DISCA株価推移。赤丸が購入時。


私の主力銘柄 ディスカバリーは6月、ケーブルTV業界の再編機運が高まったことをカタリストとして、業界全体に見直し買いが入り、直近安値から40%弱の上昇を来しています。


※AER株価推移。赤丸が購入時、青丸が売却時。


エアロ・キャップは、(1)既に価格上昇が2年に渡り、上昇モメンタムの持続性が危ぶまれること、(2)原油価格上昇など業界にとって負のカタリストの徴候が見られたことから、半年間の保有を経て全額を売却しています。


統計学的に上昇株は次の1年は同じく上昇を続けることが多いものの、時を経るごとに調節の可能性が高まり、5年後までには調節を来す可能性が相応に高まります。


このため私は株価上昇が長期に続く場合は、業績による本質価値と価格の乖離の程度を見つつ、2年程度で利益確定を行うことが多いです。


この詳細はウォール街のモメンタムウォーカーなど成書もご参照下さい。



※BK株価推移。赤丸が購入時、青丸が売却時。


バンクオブNYメロンは、年初からの相場下落に伴い、業績に瑕疵無きままに市場から売りを浴びていました。


基本的に金利上昇局面で収益力の改善が期待されることから、PER11倍台の比較的安値で購入し、約3か月の保有期間を経て売却としています。


※ESRX株価推移。赤丸が購入時、青丸が売却時。


エクスプリス・スクリプツは、シグナからの買収提案を受け、当局承認待ちの企業です。こちら買収予定価格と株価の間に30%程のスプレッドがあり、その鞘取り(アービトラージ)目的に短期保有を行いました。


こちらは約2か月の保有を経て、買収予定価格に株価がまずまず収斂したことから売却としています。



個人資産


以下は私の個人資産になります。






私の投資を参考にされ、数百万円単位で投資されている方が複数人居られるようです。


そこで、投資実績と資産の裏付けになるものがお示し出来ればと思いますので、折に触れてこういった資料を開示していくことにしますね。


なお生活用資金などの資金を、先の投資資本とは別にしていますので、上図ではその点加味すると私の個人資産は4168万円となっています。また、その他資産が200万程ありますので、現在の私の純資産は4368万程度ということになります。


四半期を振り返って


本四半期を振り返ると、相変わらずハイテク優位の市場は続き、米国の市場平均PER 24.7倍と歴史的にかなりの高値を付けています。


バリュー株、ディフェンシブ株からはハイテクへの資金流出が続き、最早バリュー投資は機能していない、とウォールストリート・ジャーナル誌上で特集が組まれるような現状からすると、上記の株式に投資されている方におきましては、相当に辛い四半期だったと思います。


市場の熱狂


昨今の米国、そして本邦でも次々と株式投資を新規開始する投資家が出てきています。


そして、新規参入の投資家からはアマゾンやマイクロソフト、エヌビディアといった成長率の高い企業に資金が集まり、「これらの企業を買ってさえいれば利益が出る!」と過去の実績のもと投資が行われ、現状、市場平均を超えるリターンを手にしています。


更にそれを見て、新たに投資を始める人が次々と現れ...というサイクルが形成されてきていますね。


そしてバフェット、セス・クラーマン、グリーンブラットなど、ベテランの偉大な投資家が市場平均を軒並みアンダーしている様子を見、ネット上には以下の様な書き込みもなされているようです。


既に成長が殆どないような(成長率 数%-10%台)の企業に投資するのは愚かに見える。

これからはハイテクへの投資の時代だろう。これは成長性からして明白なことだ。

勿論PERが高いのは知っている。だが、もし株価が下がってもそれまでに自分だけが売れば良い。


皆から距離を置くこと、その重要性


個人的な経験から言いますと、現状はリーマンショック前の好況期に酷似します。


そして好況期にはよく、「この資産は無限の価値がある、今が市場から資金を "抜く" チャンスだ!」と声を大にして現れる人物が出現します。


また昨今では、チャイナ・ショック前のコモディティバブル(金・原油など)、ディフェンシブ銘柄のプチバブル、ビットコインのバブルなど、バブルとその破綻は枚挙にいとまが有りません。



・・・



本年年初のディフェンシブ銘柄の暴落前、ビットコインの暴落前にも繰り返しお伝えしてきましたが、今回、投資初心者の方に改めて警告させて頂きます。


どんな将来性がある銘柄であっても、本質的価値を超えた銘柄への投資は間違っています。


これは分不相応な価格を付けた銘柄は、多くは3年以内に本質価値に収斂する性質があるためです。また今は飽きられているセクターの銘柄も同じく3年以内に殆どの場合で価格を戻すからです。


そして逃げる間もなく崩壊し、殆どの人が損を出す、これがバブルの何時ものパターンだからです(肌感覚では5-6割が損を出し、3-4割の人が損益イーブンといった所に思います)。


10%下げ、また上がってから売ろうと思っている内に、本格的な20 - 30%の下げが来ます。そして売れずに塩漬けとしている内に50%, 60%と絶望的な下げが襲来するのです。


ビットコインを本当に高値で売り抜けた人がどの位いたのか? あるいは1回ならば売り抜けられたとしても、例えば2000年のITバブルでハイテクから利益を得、同様の方法で未だに資金を増やし続けている投資家がいるのか?


持続的な成功者が殆ど存在しない事実からは、その不可能に近い難しさを考える必要があると思います。


何故、偉大な投資家と言われ、数十年、十数回の不況を耐え抜いた著明投資家がアマゾンを、エヌビディアを買わないのか? この事実を頭におく必要があるかと思うのです。


当ブログの今後


トランプ政権の孤立主義政策、またそれとは別に好調に過ぎるハイテク産業という現状から、今の市場はハイテクに軸を置きつつも、一方で売りを浴びるセクターもある、濃淡の濃い市場が形成されているよう見えます。


個人的には金利上昇局面にあり、利益率の改善を続けつつも売りを浴びる米国金融セクター、また海運や鉱山など、景気や貿易市況に敏感な影響を受けるため比較的放置されている銘柄へ、妙味を感じます。


また市場全体として、景気循環的な性質を持つと思われる日本株にも銘柄によって(ネットネット銘柄に近いバリュー銘柄では)妙味があるものと感じます。



そして本質的に安いものを買い、高くなれば売ること、それが出来なくなる程の熱狂に至ればパーティーから早めに退出すること、熱を帯びる市場の中でも変わらぬことが出来るように在りたいと、私はそう考えています。



スポンサーリンク



スポンサーリンク


0 件のコメント :