燃え上がるビットコイン バブルの果てが向かう先




ビットコインの人気が過熱しています。


先日、地下鉄に乗っていると通勤中のサラリーマンと思われる若い男性のスマートフォンがたまたま視界に入りました。ビットコインのチャートを熱心に見て、画面を連打しています。何か通信環境が悪いことに焦っている様子で、恐らくビットコインのデイトレードだったのでしょうか。


また病院では、他の医師から「ビットコインの今後はどう思う?」と意見を求められました。


ああ、バブルだと実感しました。


メディアでは日々ビットコインを始めとした仮想通過の報道がなされ、意図せずとも仮想通貨の宣伝役として更にバブルをあおっています。


また著明なYoutuberなど大きな影響を与える人が初期段階でビットコイン投資に成功したことも本邦での広がりに一役買っています。


さて、バブルの果てにビットコインやその他の仮想通過が、将来的に日常で使用されることになるかどうかは誰にも分かりません。しかし過去を振り返ると、鉄道や飛行機、PCやスマートフォンといった、多くの有用なテクノロジーは市場でバブルを経て、世の中に登場する経過を取っています。


それらは、まだ全く世界に存在しないテクノロジーであるため、上手く普及した場合は、潜在的な需要は世界全人口に及ぶものになり得るからです。


ただ、バブルの結果として、将来の需要に依存した価格の高騰はどこかの時点で、需要の天井が意識された段階で下落に転じることとなります。


ビットコインは金の代替になると期待されていますが、その本質的な価値は国家財政のファンダメンタルズに依存しておらず、将来の普及によってのみ規定されます。つまり現状、価値の評価が出来ません。従って将来の需要と普及への期待のみが、現在の価格を支えています。


一般的なバブルでは、投資に参加し続けた場合はほぼ全員が損失を負います。「この技術は今までとは違うから」というのはバブルの合言葉ですが、ブロックチェーンによる通貨の革命がまことしやかに語られる現在はバブルを疑ってかかるべきでしょう。


歴史的に今までの新たなテクノロジーによるバブルで得をしてきたのは、発明者・創業者とそれを支援したごく初期の投資者、そして最終的に技術の恩恵を受ける消費者でした。投資家は悉く損失を出してバブルは終了しています。


既にビットコインに出資している方は、利益がある程度出た時点で売却して、早めに舞台を降りることが重要なのでしょう。それでも後から見ると、「彼は上手く売り抜けた」と言われる可能性が高いかと思います。


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